森林の役割、人工林の今


 森林は、多種多様な生物の生息地であり、清浄な空気と水の源です。

 森林には、水をたくわえ、水質を浄化して、川の水量を調節する「水源」の働きがあります。土砂の流出も防ぎます。CO2を吸収して地球温暖化防止の役割も期待されています。

 多くの生き物の生息場所でもあり、人々の暮らしに計り知れない恩恵を与えています。

 浜松市は12市町村合併後、高山市に次いで全国で面積第2位の大きな市になりました。その面積の約7割が森林です。そのうちの約8割がスギやヒノキの人工林で、大部分が北区や天竜区に存在します。

 手入れの行き届いた人工林は豊かで価値のあるものですが、社会情勢の変化によって、全国的に放置林・荒廃林の増加は止まりません。関係者だけでは現状打開は難しいところまで来ています。

 荒廃していく森を、種の多様性の保たれた自然生態系を次世代に残したいという思いから活動しています。